公園/朧月
 
たくさん青く
たくさんまぶしい
なのに幸せということではない
とあなたがいう

冬 なのかもしれない
風はやはり厳しく
光り満ちていても

歩く足 多く
両の腕 振られる公園で
孤独 なのかもしれない
みんな なのかもしれない

自販機に暖を得ようと触れた
ひやりとした機械に驚いて
しまうのはきっと
私だけではないとおもう

ヒトは温かいとだれがいった?
その温かいモノから
吐き出される冷たい空気 言葉
しぐさのひとつさえも冬の
せいばかりでない
身勝手さが見える 公園の
そんな午後






戻る   Point(1)