MOTTO KAMATTE KUDASAI/マスイジュウ
 
摂氏何℃かの海岸線に沿ってひた走る私のヴィッツは思い出グラフィティとともに45キロメートル毎時で駆け抜けて静寂の彼方へ飛んでいくよう
阿鼻叫喚試験のごとく夏を待ちきれずにハイテンションズはハリキリ過ぎちゃいましたみたいなカブキ者の装束に身を包みこみ群れる五輪橋
際限ないサイン波の微振動に揺らぐ冒険心がどんなにがんばってフタをしようとしてもとめどなくあふれ出てきてはスプラッシュマウンテンか
こないだローリー寺西を見たよという雑談が耳に入り出るため息はフェーン現象や陽炎よろしく空へ立ち昇り代々木公園の雑踏の中に消えてゆく
拮抗する回転木馬や三角木馬に幼き日の憧憬を抱きつつ流れていくそうめんの行
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