夢を見た/kauzak
夢を見た久しぶりに
夢だから
起きてすぐ霧散してしまって
途切れ途切れにしか覚えていない
けれど
目覚める瞬間の光景だけは
辛うじて覚えている
四国だかどこかの地方都市
何処か懐かしい間口の狭い商店が連なった
商店街を歩いている
明るい昼間
僕と弟と親父で
行列の出来ている一軒の店
列が短くなったのを幸いと並んで...
何を買ったのだろう
店のおばちゃんから芸能人まがいの扱いを受けて
何かおまけももらって店を出ると
ちょっとの間にまた長蛇の列になっている
斜向かいのお店のおばちゃんからも
袖を引っ張られるけど軽くいなして
商店街をそぞろ歩
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