失われた空/
うずら豆
沈む太陽は真っ赤に染まり
朝に真っ白になって蘇る
雲はこのドラマチックな再生を
反射させて演出する
空はこの死と再生の間を
透き通る蒼で見守っている
鳥はそれを知っているから
太陽にサヨナラは言わない
陽が落ちたら静かに眠り
また飛び回る夢を見る
そのことを忘れた不夜城の街は
時計が一回りすることしか知らない
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