紋黄蝶/mott
よねぇ?」
うーん。平気。たまにはいいよ。
そんな風に蛙と彼女はキスを共有した。
「ねぇ、キスがしたくない?」
すると今日も蛙は紋黄蝶を飛ばすのだ。
今日は甘いキスがしたい
すると彼女は少しだけ困って、
「あれはあたしのものよ。」
どうして?あなたのものは私のもの。
ずっとそうしてきたじゃない。
「・・・ごめん。でていって」
・・・わかった
さよなら。
「ねぇ、キスがしたくない?」
・・・
「ねぇ、キスがしたくない?」
・・・
「ねぇ、」
・・・
紋黄蝶ももういなかった。
海に行きたい。
ある日、彼女の耳には・・・
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