もう泣かないでほしいから/
朧月
心の病に泣く君の
病とはなにで
どんなことで取り除けるの
震える肩を
前にしてなす術のない
自分が小さくて
生まれる前の
私たちにならきっと
この朝は素敵だろう
それほどに
気持ちのよい秋晴れに
晴れないままの
君の心を
この私が
さっと解き放ってやりたい
たとえ二人
きりになろうとも
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