沈思黙考/まんぼう
 
アオサギが視ている
水の中を
アヲサギが覗き込んでいる

どんなに深く覗いても
みつめるものは
小魚だけ

きらきらとかがやくもの
どんなにきみは
それをのぞんでいるのだろう

私も覗き込んでいる
最近あまりよく見えない目で
見つめている
生きていくための
食料となる小さな命は
あまりにひかって
とけて
もう
とらえることができない

[グループ]
戻る   Point(0)