十月二十四日/TAT
 









十六時










夕のピークが始まる。
仕事に忙殺されつつも生きてる瞬間って最近俺ここしかないよな、趣味とか見つけるべしだよな、やべぇな、ほんと、とかそう思いながらも仕事を右から左に片す俺のスピードったらほとんど世界レベル。
当たり前だろ。
こっちは地獄も経験済みだ。



















十六時半

パートタイムのあの人が上がるタイミングを見計らって駐車場に張り込んで、なぜ昼間僕を無視したのか再度問い質す。問い質した後に無理矢理唇を奪う。






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