いきてる/朧月
 
空中で爆発したように雨が急に降る
まるで捕らえられたように射抜かれる
それは突然の電話のように
それは生まれる運命のように
私であって私でない私に訪れるもの

受け入れがたい事象がある
泣いて逃れてしまいたいけど
咲く花をとめられないよ
水の流れをとめられないよ

ただ水滴をしたたらせる
涙なのかもしれない
体内を巡っている
水はもう命なのだから

生まれる生きるおわる
なぞらえて考えないで
横たわるカラダは温度が
守っているそれが意思だよ

いきてる
いきてる
いきてる



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