シャララ/おるふぇ
 
がる
くらくらくらくらくらくら立ち上がる

行く先も知らず
渡る世間の鬼の波間をかい潜り
荒れ狂う俗世に浮かぶ月に謡う唇
シャララ、たったそれだけの
くそったれのブルースさ
翻すマント
砂埃は舞い上がる
この世界の片隅で
嫌われ者の俺とお前
それだけで酒を呑む
くそったれのブルースさ

人間って奴はいつもシャララさ
好いたの、晴れたの
それ以前の
マトモな関係性からの逸脱を
余儀なくされた者の小唄の心意気
シャララは雲に乗り
シャララは花に触れ
シャララはあの子の涙を
優しく慰める
一緒にハヤシライスを食べよう
それから
椎茸も入れよう
エプロンの似合う君と
シャララの似合う僕と
誰にも邪魔されないように

なぜかくも私は嫌われるのか
それと同じように愛されているのか
いつの日か
幻の君に語ろう
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