少女詩 さいごの日曜日/salco
 
に咲いた赤い花
愛の痛みは女の子を猛獣にするって、知ってた?
あれは癖になる 
麻薬だから やさしい声も
暴力団員と付き合うなんて、レディースの子か
水商売のひとだけだとあたしも思っていたけど
さみしい女は皆そうなのだとわかった


家に存在しない愛を知れば、もうさみしい子も存在しない
それで、家を出た
やり方を教わって、今は彼を幸せにするために
男が欲しがる季節を売っている
だって冬には火が、夏には水が恋しいものでしょ?
お墓を花で飾るように
若ければ若いほど、女は値段が高いのよ
だって、すぐにいなくなってしまうから
私服とか、中には危ない客もいるから気は抜けないけど
すごくがんばった日はごほうびを打ってくれる
問題じゃないのよ、たかはしまさしが本名かどうかなんて
道を歩くのに名前なんか意味ある?
2人が幸せでいる方法をさがすのが大切
あたしも名前はとっくに捨てた
愛する心が主語だから
あれがさいごの日曜日だった
娘というお人形がいたさいごの日
見たこともないほど空が青かったから
見ないといけなかったの

戻る   Point(6)