あぁ〜ん、お願い。/初代ドリンク嬢
わたし、
抱いて欲しかったの
本当は神のことも
未来のことも
どうだってよかったの
神の子であるあなたに喜んでもらえればそれでよかったの
わたし、
一生懸命だった
お世話ができて
とても幸せだった
わたし、
嫉妬したの
妹のマリアときたら
あなたの足元でとても楽しそうにあなたの話を聞いているの
わたしも
そんな風にあなたの足にもたれかかって
あなたの甘く力強い声で
神の言葉を聴きたかった
わたし、
わかっていたの
そんなことしたら
わたしの体はとんでもないことになってしまう
神の子であるあなたに
そんなこと
できるわけがない
言えるわけ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)