あぁ〜ん、お願い。/初代ドリンク嬢
 
わたし、
抱いて欲しかったの
本当は神のことも
未来のことも
どうだってよかったの
神の子であるあなたに喜んでもらえればそれでよかったの

わたし、
一生懸命だった
お世話ができて
とても幸せだった

わたし、
嫉妬したの
妹のマリアときたら
あなたの足元でとても楽しそうにあなたの話を聞いているの
わたしも
そんな風にあなたの足にもたれかかって
あなたの甘く力強い声で
神の言葉を聴きたかった

わたし、
わかっていたの
そんなことしたら
わたしの体はとんでもないことになってしまう
神の子であるあなたに
そんなこと
できるわけがない
言えるわけ
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