血のわめき(七)/
信天翁
わびしさのつもる夜だった
「もの」には「み」のあるものと
「み」のないものがある が
「かげ」のない「もの」はない
「かげ」がないとすれば
それは「もの」ではない
「まぼろし」でさえ
「かげ」がある
カルマの「かげ」ょ
「み」をむすんでおくれ
いとおしさの深まる夜だった
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