馬鹿が見る/虹村 凌
 
笑えもしねぇ
期待なんざしちゃいねぇからな

世の中全ての俺をイラつかせる出来事に喧嘩売ってたら
多分まともに日常生活送れねーくらい色々と苛々する
それくらい暇な日常送ってる自覚程度は持ち合わせている
ギリギリで卑屈になり過ぎないバランスを保ちながら
何時になったら全てが終わって
何時になったら全てが報われるんだろう
東京で季節を何回か超えて
風が吹いてる丘の上で煙草吸って
夢みたいな家を這い出て
愛はずっと前にひっくり返ったまま
ひっくり返した人と過ごす

てめーの物差しで俺を計るんじゃねぇと叫んだところで
金も仕事も無いようなクズを計る物差しなんざありゃしねぇ
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