長編詩 陰茎 (審美学的観察と考察の試み)/salco
フォルム
カント・フロイト・エピキュロス
それは遅れてやって来る口唇期
いや十数年を隔てて再発現する恣意的口唇期
恋人達はみなジークムント・フロイトの愛弟子
今や心理学では眉を吊り上げられるだけの、
所有欲とギリシャ神話のオブセッションに幻惑されて
突起・陥入の情痴と考察に明け暮れる学究の徒
粘膜上皮と神経伝達の薔薇色の虜
つまり、アホアホ
要は、ウハウハのアヘアヘ
{引用=ゴ立派 = 彼の次に好き
付属物 = 彼と同じぐらい好き
お道具 = 時々彼本人より好き
理由 = 素直で従順だから/面倒臭い要求をして来ない
意義 = 奉仕と自足の渾然一体/女の玩具 男の
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