ステップ/
朧月
1 光りは遠くにあって手にはとれないもの
互いの体温通りに
祈りは空まで伸びて発光体となる
2 夢は狂おしいぐらいに膨らんでゆくもの
明日も昨日もあやしくなるほど
不確かなものとなる
3 願いはかなうまいと思うのが常
つかめない空気中には想いが含まれる
言葉が見えないように命も見えない
ステップを踏めよ
祈りを踊れよ
涙に熱を通せば
大きな海になる
気泡となった唇の先からこぼれる言葉は
君へと飛んでゆくだろう
君の肩にとまるだろう
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