すすめ/朧月
だれも間違わずにたどりつけない
夜の道は過去への分岐点
雲に記したキゴウ頼りに
進みたかったのに闇でみえない
幹にくくったはずの覚悟たちは
夕焼けがみな焼いてしまった
地面に埋めたのは後悔だけで
明日の夢は星が食べてしまった
光り続けているのは青い月で
人々の悲しみだけに反射している
池に映しこんだのは私の心
選んだものたちの姿は歪んでいた
なにに託したのかぼやけた後は
一からのスタートだと風がささやく
もっていたはずのものここに置いて
真っ直ぐに歩いてゆく心のままに
間違わないで歩くことはもう望まないよ
真実をさがしてあきらめないで
軌道だけが描いてゆく私の時間
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