ある聖堂の情景/rabbitfighter
 
苦しみに満ちた貴方の歪んだ魂の形に沿って捩れながら蔦は這い進み巻きついて覆い被さり閉じ込められた貴方の魂は朽ち果てながら外郭だけを残し冬を待ち蔦が枯れて萎びた蔓の隙間に光が差し温められた貴方の朽ちた魂の外郭はひび割れ暗く虚ろなかつて魂が満ちていた場所に今は銀の糸を棲家にする足の長い一匹の蜘蛛が誰とも思い出せぬような日々の積み重ねをその糸に絡め取り光に照らされればそれも美しいのだ。
戻る   Point(1)