ごめんね/アンテ
 
笑った
わたしも遅れて笑う
そう たしか
わたしは窓のそとを眺めるのが好きだった
とつぜん涙がこぼれて
窓にうつったわたしが
子供みたいに泣き出す
簡単じゃないね
生きるのって
とても難しいね

ごめんね
自然に声が出た
ようくんには聞こえないって
判っているのに
ごめんね

なんで謝らなきゃならないのか
思い出せなくて
本当にごめんね


                 連詩「メリーゴーラウンド」 12




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