思考の公園/唯浮
 
大人はうそつきだから
子供の反論はそれです

二つの間を
誰も座っていないブランコが

きしきしと ぎこちなく
ざわざわと せわしなく

さらなる高みを目指そうと
宙をくるりと回りたくて
はがれて落ちる青いペンキが

ぱらぱらと たえまなく
くるくると あどけなく

私の顔にかかるので
砂山を作って埋めました
疑問符や感嘆符の団子玉と
これで寂しくないんだよと

だから早速のこと

建前のスコップで
本音のトンネルを
掘り続けてみましょう

伸ばした指先と指先が
触れ合った感覚

きっとそこにこそ
あるのかもしれません

ブランコで宙を回った心地が

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