思考の公園/唯浮
大人はうそつきだから
子供の反論はそれです
二つの間を
誰も座っていないブランコが
きしきしと ぎこちなく
ざわざわと せわしなく
さらなる高みを目指そうと
宙をくるりと回りたくて
はがれて落ちる青いペンキが
ぱらぱらと たえまなく
くるくると あどけなく
私の顔にかかるので
砂山を作って埋めました
疑問符や感嘆符の団子玉と
これで寂しくないんだよと
だから早速のこと
建前のスコップで
本音のトンネルを
掘り続けてみましょう
伸ばした指先と指先が
触れ合った感覚
きっとそこにこそ
あるのかもしれません
ブランコで宙を回った心地が
戻る 編 削 Point(2)