カレーライス/鵜飼千代子
 
んて言うけれど

自分の好みの分量を
自分の加減で入れるのとは
自分でぐちゃぐちゃまぜるのとは
おいしさ違うことわかっている

それでも くしゃくしゃ顔の父さんは
おいしいおいしいとほおばるのだ

だからね お父さん

お父さんの好きな加減
ほんのちょっとのサジ加減
それが
私のカレーの課題



1997.7.30初稿
NIFTY SERVE FPOEM 改稿作初出
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