外灯のかげ/吉岡ペペロ
 

これを説明していては

この事件は

詩にはなれないのだろう


夜道を歩いていると

マンションの明かりや

外灯にてらされて

かげは俺ひとつきりしかなかった

それでも秋虫はないていて

孤独とは、星のようなものだったのだ!


これを説明していては

この事件は

詩にはなれないのだろう
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