神様、二番地で消えて/
ピッピ
俺は気が触れたと思って言うものも言えなくなった
少年、
顫える声でオッサンが言った
神様を知っているか?
当たり前だろ、
そう言うと、オッサンは消えた
嗚呼、なんだよ、俺は即刻理解した
最初から神様だって分かってれば殴り飛ばすトコだったのに
うまいな、あのオッサン、でもズルいな
そう思いながら俺は塾で習ったばかりの
「監督不行き届き」という言葉を思い浮かべて微笑した
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