命日/こしごえ
 
影透けて(下もなく
いなびかり(を)、(投影され(上もなく
いなびかり(に)、(映る(左右もなく
心音轟き解ける雲(まなざししずか(ここはどこか
天の河へと流れこみ(古の血自動脈を(障子のむこうは縁側
風をみつめる翼の飛翔(いつまでも(ひとしれず
青葉はゆらぎ(神経はふるえ(光合成
円をかく傘(しろがねの切っ先(つかをにぎる解放
超新星の(胎動の微笑(ひかれあっている
掌は(浮上(と
鎖骨の曲線(を(演奏し
よみがえらせる(そっとふれ(なぜる
星雲の空想さ(あやすあやとり(無時空を

そうね。変幻自在の葬列が拳螺の中心へさか
のぼっていく私のしる世界のみが世界ではな
い光の軌道の静脈を雲影さまよう糸杉を想う
墓守へ伝書鳩を飛ばす花輪の受付は黙礼をす
。。。
やっと本日、あのかたの果てしない花守の、
水限(みぎり)をむすぶ 果実は遠いおもひ出









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