ふたつの魂/森の猫
ふたつの魂は
暗い
音も無い
宇宙に
溶け込んでいた
彷徨っていた
魂の居場所を
探して
そのちょっとした
魔に
ふたつの魂は
ふれあった
いや
ふれあったかに
みえた
だけかもしれない
ひとつは
もうすこしで
明るい
居心地のいい
惑星にたどり着こうと
している
もうひとつは
似たような
もうひとつは
今 このときも
探している
苦しんでいる
その魂が
求めてやまない
愛しいものが
この無限なる宇宙の
不思議なる法則を
この法則を
知る者ならば
魂は
地上の 地位や名声を
かなぐり捨てても
安らぎを手にするだろう
永遠の安らぎを
永遠の愛を
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