ためらい/ウデラコウ
へ貶めるのは実に簡単で
行き場のない思いを 全てまとめて それに「ふしあわせ」と名付けてあげればよいだけのこと
だけど どうして それができない
あなたの目が怖いからか あなたの傍が欲しいからか
決めることもできないほど 酷くあたしの脳内は麻痺して
幸せは どちらの方へ行ったのか
見当もつかないまま ただ あなたがその 幸せの道しるべになるのではないかと
絶望にも似た 感情のまま
あたしは まだ ためらいの一歩で とどまるだけ
どうか どうか 全てを断ち切って
全てを穿つ雨が 針ではなく 刃になって
あたしを傷つけてもいいから どうか
ためらいが 全て消えてくれますように
波の音がすごく 近くて
あなただけしか 見えなかったあの日の続きが
あたしに紡げますように
止まない雨に 絶望にも似た
祈りを
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