イナバウアー/おるふぇ
 
乗っても大丈夫だと
そんな物置みたいな心
胸にあることを
忘れたりしないように

声という牙で
言葉という武器で
未来を切り開くために
闘い続けるのが人生だと
ずっと考えたりもしたけれど
本当の本当は
そればかりじゃないこと
少しだけわかったよ

声というホイミ
言葉というケアリー
そんなものが
闇を照らせるなら
闘い続ける意味も
少しは軽くなれるだろう
この世を悩ませるものなんて
本当はないんだよ
そんなふうに
思えるならば
深い暗い沼地でさえも
まるで氷上のように
巧みなスケーティングで
優雅にして華麗に
滑って行けるのさ
祝福の音楽に乗って
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