少女人形/うずら豆
 
少女人形はされるがまま

時には優しく抱きしめられ
時には激しく凌辱される

でも少女人形は
何も言わない
何も言えない

ただただ
ご主人様のなすがまま

栗の花の匂いのする
暗い地下室で今日もまた

唇も
胸も
花びらも
全てはご主人様のために

綺麗に伸びた髪をとかし
ただじっと待つのだ
長い長い夜を

いつか少女は気づくだろう
『自分』という存在に

そのときこそ
翼を手に入れ
自由の空に羽ばたける

人形は意思を持った
愛を求める人へと変わる


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