少女人形/
うずら豆
少女人形はされるがまま
時には優しく抱きしめられ
時には激しく凌辱される
でも少女人形は
何も言わない
何も言えない
ただただ
ご主人様のなすがまま
栗の花の匂いのする
暗い地下室で今日もまた
唇も
胸も
花びらも
全てはご主人様のために
綺麗に伸びた髪をとかし
ただじっと待つのだ
長い長い夜を
いつか少女は気づくだろう
『自分』という存在に
そのときこそ
翼を手に入れ
自由の空に羽ばたける
人形は意思を持った
愛を求める人へと変わる
戻る
編
削
Point
(2)