ハピネス/
ゆるこ
指で作ったDNAの数列は肩までの髪の毛によく似ていた
鮮烈な色を持った花が語りかけた唄はナイフのようで
ただ渇いていく毛むくじゃらの丸い、丸い、空砲に
包まれたあの子は新しい花
目まぐるしく発光する
前髪が揺れた先にプラズマが降りた
その先に見えるオリーブの香りをぷんぷん漂わせる緑は
夢を食べすぎて腹を膨らませすぎたクローバー
摘もうと指を伸ばせば噛みちぎられるから
私はもう抱きしめることをやめない
鮮烈な色
それはハピネス
幸せな子宮
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