通り雨/うずら豆
 
溢れ出る言葉
消えていく言葉

伝えたかった想いは
半分も伝えられなくて

言葉は木の葉に当たる雨粒
弾けて細かい粒となり
散り散りに飛散する

きっと一滴の涙の方が
よほど饒舌なのかもしれない

溢れ出る言葉
消えていく言葉

それは通り雨みたいに


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