けっきょくすき家に投資した/小川 葉
 
 
 
現代詩手帖を
ツタヤで立ち読みした

 イチローが
 内野安打を打つたびに
 子どもが一人死ぬ

というような、うろ覚えだが
そんな詩があって
胸を打った

その後
二階の古本売り場で
「共産党宣言 まんがで読破」
という本を見つけた
270円だったけど
財布には250円しかなかったので
立ち読みした

冒頭のあたりに

 共産主義という
 妖怪が・・・

という表現があって
共産主義を、全面的に
肯定してはいない、というような
印象があったせいか
一気に読破してしまった

買わずにツタヤを出た
腹が減ったので
すき家で牛丼ミニを持ち帰りした
230円だった
20円あまった
これは
明日に投資しようと思った

酒の肴に、牛丼ミニを食べた
足りないだろうと
妻がカワハギを焼いてくれた
もうたくさんだった
 
 
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