ひざし/
響
世界をはじめて見つめた日に
小さい私は 天井を見ていた
空は青く
日差しは美しく
途方もなく 広い
窓の外
けれども私は
膝を抱えて
壁を睨んで
闇の一部と話をしていた
どこにも行かれない足を恨んで
どこにも行きたくないと
ふるえながら
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