夏の終わり/うずら豆
 
この夏の僕の想いは
何処に行ってしまったのか

一方通行の想いは
独りぼっちの雲のように
すぅーっと漂い消え失せる

熱病に浮かれていた夏
今はただカモメが舞っているだけ

『僕の声が聞こえるかい』
それすらも打ち消されて

渚には忘れられたビーチボールが
寂しげに打ち寄せられていた


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