虹色の夢/
うずら豆
色のない部屋で
出口のない部屋で
ずっと耐えていたんだね
ずっと光を探してたんだね
爪が割れるほど壁を叩き
声が枯れるほど叫び続け
流す涙の意味もない
無機質で冷淡な部屋で
僕が裂け目を作るよ
その残酷な部屋に
僕の手がわかるかい
ぎゅっと掴んで離さないで
僕も君を離さない
外だって焼け野原
でもその部屋よりはマシさ
ほら
何処までも高い空が見えるかい
いつかきっと
モノトーンじゃなくて
虹色の夢を見よう
そのために世界はあるのだから
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