些末雨/sora-miage
 
しとしと しとしと
冷たい雨に君は浸る
しとしと しとしと
冷たい雨に僕は濡れる

君の顔を濡らした冷雨は 君の心の黒い闇を増殖させ
やがて雲がもくもく広がって 太陽も霞んで見える

「人は死んだら何になるのかな」

「そんなん知らないし死にたきゃ死ねばいい」

黒い雲は君を包み込み
やがて自分自身を見失う目隠しになる

今すぐさぁ深呼吸
苦しくとも深く深呼吸
煙い?切ない?
苦しむ表情が生きてる証
吸い込んだ黒い雲を 俺に向けて吐き出せよ
貯めすぎて忘れかけた温雨を 思う存分降らせろよ

言わなくとも分かる
声を聞けば分かるよ

しとしと しとしと
温かい雨を君は降らす
しとしと しとしと
温かい雨に僕は笑う
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