長月/朧月
 
雨が じらしじらし
とうとう降らずに
夜は湿気が足りないようです

星が身震いした回数を
月が数えだすと
黒の風景が深まる

秋の葉の上にそっと
乗せたっていう
メッセージは朝に届いていた

今 探しにゆくことも
できるのだけれど
昨日からの罪を私は
背負ってる

天国と地獄にのせて
足踏みしている
それを横目でみながら
私の今日はなんとなく過ぎた

空砲はなにを
撃ち落したのでしょう
ゴールを目指して走る
同じ型になるために


戻る   Point(2)