休日の朝/小川 葉
土曜の夜
妹に
メールを送った
明日暇かと
なんで
と返事が来た
妹は
おなじ市内で暮らしてる
どうして
なんで
なのだろう
思い出を
残したいからなのか
それとも
生きた証を
誰かの代わりに
証したいからなのか
月曜の朝
私はきっと死んでいる
いつ終わるかもわからない
強いられた
命のために
土曜の夜
約束した
日曜の思い出が
あまりにも
素晴らしすぎたから
返事が来る
土曜の夜
妹に
明日暇かと
メールを送った
まもなく訪れる
休日の朝が
お終いのような気がして
おそろしくて
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