飽和湿度に近い街で 渇いた自分を見ている 店のガラスだけではなく 道行く人々の顔にも 同じような表情が広がって だから ときどき 父や母の顔を思い浮かべる のだろう
君が掴もうとしているものは 手を伸ばせば もうすぐ届くのかもしれない 僕が望むものは 目を閉じればいいだけで この子の寝顔のように 君たちもその手に持つものを置いて 目を閉じれば いくつもの星は語りだす