お前が世界と戦う時は 2/テシノ
 
は全く意味合いが異なってくるからだ。
確かに前半部分だけでも意味は通る。
本来、正義が敵とするのは悪である筈だが、その悪とされた側の立場から事態を眺めればそこには「べつの正義」が現れる、といったところだろうか。
だからそんな世界の多様性を認めて仲良くしましょうね、という、どちらかといえばラブ&ピースなプロパガンダとして使われているようだ。
しかしここに後半部分が付け加えられると、どうだろう。
「相手が自分と違う」という多様性こそを敵とし、戦いを挑む事を本懐とする者が世の中にはいるのだという、いわば前半のプロパガンダを打ち消すようなものとなる。
すると前半のプロパガンダを善しとする者はた
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