手帖/森の猫
 
いつも 持ち歩いてる
小さな ピンクの手帖

パラパラとここ数ヶ月の
過去を繰る

ほろっ
ほろり

涙がこぼれた

キミへの想いが
細かい字であふれている

うれしかったこと
かなしかったこと

全部 全部
キミへの報告みたい

キミからもらった
数少ない
メッセージは
書きとどめて
ドックイァしてある

あたしの思い違いかもしれない

きょうキミの秘密を見つけた

ごめんなさい
気づかないで
いままで・・・

痛い 痛い
キミのキモチに

あたしは
手帖をキミのように
ギュッと

抱きしめた
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