深夜徘徊/
七氏
夜の尻尾
寝静まった公園を歩く
親知らずの街灯が目を突いて
星のインクがかすれて
孤独な湖の砂のように
清らかでないものは沈んで
私もそろそろ沈んで
もうたくさんだといって
朝が染みてくる気配を
なるべく先延ばしにして
噛み砕いてしまわないように
丁寧に舐めて
明日の朝のために
オレンジジュースを買いに
コンビニに向かって歩きながら
私は誰よりも昼間だけを憎んでいる
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