花の名/もずず
 

音もなく湧き上がる
心の機微

見えずとも確かな証は
間違いなく刻印された

過去に犯した過ち
見失った想いたち

今日に繋がるためだったか

胸に染み入り
心に刺さる

此処に咲いた花は
枯れぬ
強くて
優しき
私だけの花

他の花は
君が名前をつけるといい

そして

気が済むまで
眺めて
触れて
抱き締めればいい

私の花は
此処にある




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