tanka/
葉leaf
私を叱った検察官と町で会う向こうは私の顔を忘れて
勉強の合間に聴いた音楽と外を吹く風重ねて聴いた
駅前を歩く猫がさっと走るそういう感情がふと湧いてきた
思想からさらに思想へとはしごして今日も私は千鳥足
私を裏切った人の名前も顔も忘れた憎しみだけが具体的です
人が社会へ社会が人へと進化する田舎の空でカラスだけ鳴く
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