遠い渚/
うずら豆
随分前に君と来たビーチ
一緒に海を眺めたっけ
今日は独りでビーチに立つ
少し波が高いかな
あの日の僕ら
無邪気な子犬のようにはしゃぎ
笑顔は太陽より眩しかった
長い髪が潮風に揺れる
心地好くさらさらと
そんな君を
見てるのが好きだった
美しい海よりも
拾った綺麗な貝殻
君はまだ持っている?
僕は君の輝きを
今でも大事に持っている
独りになった今でも
君は変わってしまったけど
あの日と変わらない海の香り
気づけば涙がこぼれていた
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