絶語/古月
 



「The end of end」

いつも、夜が明ける頃には羽ばたいている、僕の羽。
(小さな卵の中の、予め雛鳥と記述された雛鳥)
いつも、夜が明ける頃にはふるえている、僕の羽。
だから僕は、日差しの下で自分の言葉を見つめることができない。
(真夜中の雛鳥は、羽ばたきを知らない)

血の通わない、語彙。
遮断、すなわち平穏
風は僕の墓場にも吹く
足元には、死語

(歓声がひびき
群集に蹂躙される
エクリチュール)

開放される青空、刻まれた時の、中心、イメージの殻は割れて、なにもかも、

およそすべての文字が死んだ日、
やがて、
言葉が蒸発し、
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