血の色ともぐら/もずず
 

寸分狂わず生きていけたら
夜毎
笑顔は重なるだろうか

皮膚の下
ドクドクと脈打つ赤い液体
私のはきっと血なんかじゃない
赤かどうかすら怪しくて

別に
生きるのに支障は無い
色なんてどうでも

心を抉られたい
目を開かされたい
耳元で声が聞きたい

そんな衝動に背中を叩かれるも

明日になればまた

地を掘削する土竜のよう

地中深く潜れば
もうきっと私は
人間ではなくなる

そうしたらもう

私を

見ないで

ミナイデ




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