おやすみ/chi-ha
 
澄みきった透明の緑が痛いくらいの冷たさで私を包み込んだのは
太陽が真上に駆けた昼間だった
太陽が元気をなくしたとき連なったアルミが遠く近い
心の中の未来にだぶったのはきっとおやすみという声が聞こえたから

もう眠ろう
緑に包まれたとき流されていれば気づかずにいたのに
体が脈打つのはきっと私も疲れたからだ
お月様に後ろから抱きすくめられて生きてる心地がしたのは
お目覚めと優しく囁かれたから

だから起きよう
ほんとの未来を私は見たいから
お月様と一緒に見たいから
眠たくて目が霞んでも澄んだ透明の緑が
冷たい痛みをくれてまた今日に戻してくれるよ

明日になる前にまたお月様が抱いてくれるから

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