dragon phantom/
TAT
そんな訳で南(多分)に骨の鼻を向け飛んでゆく竜を
これでもう数千頭は見送った
私達の内には
竜は今ので四頭目だと言う者もいるし
悠に七万頭は超えたという者もいる
けれどもそんな微小な数値のずれは
やがて莫大な数字の誤差の中に呑み込まれてゆくだろう
スケルトンブルーの全身に
プラチナ色の骨を巡らせて
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(1)