dragon phantom/TAT
 









あの日も確か雪で






丁度あれぐらいの大きさの竜が





南へ向かって飛んでいった





私達は先を急いでいたし




麻薬もあと一回分しかポケットには入っていなかった



口には出さないが




皆それを痛いほど知っていた







怖れに当てられて雪山に声をぶつけた仲間を



雪崩が来るぞ馬鹿野郎と別の誰かが殴りつけた






私達は神が笑うのを見た




私達はローストビーフの幻を見た






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