歌の母/
十二支蝶
火の粉を巡らせて勢いを産む
火星や明かりのない青空が暗くみえるのは生きてきた眼のせい
口づけをせわしなくまた地につくはがむ
適当な歌を握り締めてみよう
空を殺す力を得た何も得ぬ力をきた
たくさん汚れた膚を被ったそれでも綺麗になることができなくなった
ああ 空は愛と死 もちろん愛は深いおふとんのよう
それがとけた美しさになっても
ああ 適当な歌を握り締めていよう 適当に毒づいてみても
口づけをせわしなくまた地に歌う
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